【制作記録】JPEG? TIFF? 画像データの「基本のき」のお話

アシスタントのブログ

こんにちは! 久方ぶりのブログ、はぐくむアシスタントのべっとうです。

年が明けたかと思うとあっという間に2月突入です。人生の時間が少しづつ短くなるのを感じます(笑)

さて、先日デザイナーさんとのやり取りの中で、制作物に必要な画像データの解像度についてディスカッションする場面がありました。これまで動画制作をメインに編集をしてきたべっとうにとっては、印刷メディアを制作する際の画像データ(解像度や拡張子)についてはほとんど関与する機会がありませんでした。

「これでは、これからどうするんだ!」と自分にムチを打ち、画像の解像度について少し詳しく調べてみました。

初歩的なことですが、どうぞご一緒におつきあいいただければ、幸いです^^

※余談ですが冬季の乾燥は、感染症などにかかりやすく、肌もカサカサに。加湿と水分はしっかり取ると予防になります^^

今朝の編集のおとも。抹茶ラテ・カフェオレ・ルイボスティ♪

印刷メディアに必要な画像解像度は?

では、制作のお仕事において、普段扱うデータのお話に触れてみます。一般的に、印刷メディアを作成する場合、画像は「JPEG」というデータ形式でお渡しや受け取りをすることがほとんどです。

ここでポイント!
印刷に適した画像解像度は、300dpi~350dpi。(グレースケールの場合は600dpi、モノクロ2階調の場合は1200dpi推奨)
解像度が足りない画像は、印刷すると粗くぼやけた印象を残してしまいます。

※ちなみに、「dpi(ディーピーアイ、DPIとも表記)」とは、dots per inchの略で、ドット密度の単位。

では、画像解像度の調べ方を簡単にご説明します。

・macバージョンまず、確認したい画像をプレビューで開き、ツールバーの【サイズ調整】をクリックします。そうするとその画像の幅・高さ解像度が表記され、画像のサイズがわかります。こちら、350dpiあるので、印刷メディアに適した画像ということがわかりますよね。では、手元にある画像を実際に調べてみました。

こちらの画像も314pdiあるので印刷メディアで扱っても大丈夫です。このような画像を受け取るときは、だいたいJPEG形式の画像でもらうのが主流です。ときおりTIF形式でもらったり、動画で仕様するアイコンなどはgif・pngなどの形式でもらう場合もありますが、写真の場合は、ほとんどJPEG形式です。

さて、解像度ひとつとっても、データには使用目的に応じて必要なサイズがあることが分かりました。では、プロのカメラマンたちは、私たちの様な制作会社にデータを渡す際、どのような作業をしているのか少し調査してみました。

プロは基本、RAWデータで撮影(記録)している

デジタルカメラは、レンズから入った光を CCD という部品(CMOSセンサーなど CCD 以外の部品を使う機種もある)で受け止めて画像データを作ります。その際、カメラが自動的に指定された画像フォーマットに変換して保存するのです。どういった保存形式があるかというと RAWデータ・TIFF画像・JPEG画像・RAW+JPEG(機種にもよります)といった選択ができます。ほとんどの機種は JPEG 画像での保存がベーシックで、JPEG の場合、高画質か低画質か、画像サイズをどうするか、といった設定もできるようです。オート機能のほか、ホワイトバランスやシャープネスの設定もできます。

つまり、RAWデータとは、JPEGなどの画像フォーマットに変換される前のデータに値し、圧縮も加工もされていない生のデータのことなのです。

加工も圧縮もなければ、それはそれはキレイな画像と予測されますが、RAWデータの場合、それをパソコンに移しても、そのままではグラフィックソフトで開くことができない場合もあり、パソコン上で JPEG などの画像に変換する必要があるのです。

カメラマンに そのままRAWデータをいただいても、こちら制作サイドではそのまま使えない、ということですよね…。

なぜ、プロのカメラマンはRAWデータで撮影するの?

それは、RAWデータで記録しておけば、後から必要に応じたフォーマットに変換することができるからです。たとえば、ホームページに載せる場合は一般的に72pdiあれば十分といわれていますので、容量の少ないJPEGに変換すればいいですし、印刷する場合は300dpi以上のJPEGに変換したり、画像が劣化しない TIFF に変換するとなど、使い分けが可能だからなのです。

また、プロのカメラマンは撮影したRAWデータから、ホワイトバランスを調整し、太陽光にした画像、白熱電灯にした画像、曇りにした画像など複数の画像をつくってどれが最適か比較するといったこともできるので、便利なのです。そのため、仕事の時はRAWデータで撮影(記録)しておいて、あとで必要に応じた形式に変換することが多いのです。

結果、JPEGが最適!

私たち制作サイドにおいては、カメラマンからいただく画像は、用途に合わせた解像度を保持したJPEGが最適なのではないでしょうか。画像サイズにおいても、JPEGであれば、1ファイル8MBで受け取れますし、逆にRAWデータでいただく場合、1ファイル24MBと3倍近くのサイズ差があるので、大容量の保存場所も必要なのです。画像変換などの作業工程もかさばる結果になれば、やはりJPEGでの受け取りが最適だということが分かりました。

では、画像劣化が少ないTIFの方がいいのでは?と思った方もいますよね。ある知り合いのプロのカメラマンに聞いたところ「TIFの方がキレイだけれども、枚数が多いとデータ量もJPEGよりも多くなるから、かえって作業が大変になる。」ということを教えてくれました。今売られているデジタルカメラは解像度がもともと高いからJPEGで十分だそうです。

まとめ

いかがでしたか、初歩的ながらも「基本のき」となる情報でお役に立てれれば幸いです。わたし自身、これまでなんとなくあやふやにしていた画像について、少し理解するきっかけとなり、とっても勉強になりました^^ちょっと長いブログになりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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