こんにちは、インタビュー記事・インタビュー動画の高橋です。
「インタビューをしたいんだけど、どうしたらよいのか分からない」。そんな相談を受けることがあります。
私も、はじめは悩みました…! 相手の話すテクニックによって仕上がりに差があり、聞き出せたり、聞けなかったりが続きました。
今まで、延べ650人強はインタビューしているので(2014年のサイト作成時に数えたときは600人だったので、多分50人以上~はお話を聞いているはず!)、一番基本姿勢としている部分をまとめてみます。
これは、文章でも動画でも同じコツになりますので、ぜひ実践してみてくださいね。
お客様インタビューで「話を聞く」ときの5つのコツ
私が実際に行っている、インタビュー時の流れやコツをここで紹介しますね。
(1)聞き出したいポイントを決めておく。
インタビューをするときは、事前にクライアント様にお客様の情報をお聞きし、「何を伝えたいか」という目的のすり合わせを行ってから取材に挑みます。当然ですが、訴求したいポイントを握り合えていなければ、目的が達成できません。
▲私はお客様と作戦会議した後、このような質問シートを制作して事前に取材対象者に送っています。「誰が取材するのか」という自己紹介と、大まかな流れを知らせておくだけでも取材対象者の反応が変わりますよ。
(2)先入観を持たずに話を聞く。
取材のときは、事前の情報は知りつつも、「何も知らない」という素振りが大切です。パソコン前の方と同じ立場で話を聞いています。
例えば質問の仕方にしても、具体的な質問は投げかけずに、パーソナルトレーニングジムでしたら「トレーニングはどんなことをするんですか?」というような大きな質問を投げかけています。
ここで勘の良い方は、一通りの流れを話してくれますが、もしも話が苦手な方の場合は「具体的には?」とか「どんなことをしたのか3つ教えてください」とか、細かい事実を聞きこむ質問をします。
具体的な単語や数字も聞き出さないと、話にリアリティが生まれないので忘れずに。
実際に具体例をあげてみますね!
例えば、ダイエットだと「かなり痩せたんです」という話題が出たら、すかさず「何キロ痩せたんですか?」と聞き返して、数字で説明できるようにします。他には「前の洋服がブカブカになりました」と返事がきたら、「洋服のサイズは何から何に変わったんですか?」と聞き返します。
いかがでしょうか? とってもカンタンですよね。
相手の返事に「それってどういうこと?」と興味を持つことで、数字や具体的な言葉は聞き出すことができますから、アンテナをピーンと立てて会話をしましょう!
(3)聞き方で話題を誘導する。
もしも、なかなか聞きたい話題に踏み込めないときは、「○○もしたんですよね?」と話題を誘導します。そうすると取材対象者の記憶のスイッチが入って話に広がりがでます。
※ただしここで注意することがあります。お客様インタビューで記事に起こすときは、「○○もしたんですよね?」とは書きません。インタビュアーが事前情報を知っているのは不自然なので、会話の中で自然な流れで話題が膨らむように編集します。
それから、お客様インタビューでは「共感する」というキーワードがありますが、それも聞き方がポイントになります。
商材によってはナイーブなモノがあるので「そのときのお気持ちはいかがでしたか?」と、こちらから聞き出さない限りは話してもらえないことがほとんどです。とくにBtoCのお悩み系の商材ですと、気持ちの部分が大切だったりするので、謙虚な姿勢で切り込むことも忘れずに。
(4)細かい話を聞くときほど、興味津々に。
相手はヒトです。しかも素人です。
初対面の方に、ズケズケと、しかも無愛想な面持ちで質問されても、「…話しにくい」となってしまいますので、ここは相手の目をみて「興味津々。もっと教えてください」のオーラを出すことが大事です。
くれぐれもパソコンに入力しながらの取材はNGですよ…!
取材対象者が時間を割いて、わざわざ協力してくれているという謙虚な姿勢がマストです。(動画の場合はPC入力していたらタイプの音も拾っちゃいますしね…)
(5)身だしなみも気を付けて。
話の聞き方だけでなく「聞く人」によって取材対象者の表情が変わると思います。動画の場合はとくにありありと映し出されてしまうでしょう。
聞く側の「第一印象」にも気を配りTPOに合わせた服装や身だしなみ、マナーで取材に向かいましょう。
インタビュー記事は「聞く」仕事をしなければ「書くこと」ができません。
インタビュー動画は「聞く」仕事ができていなければ素材がつながらず、ぼんやりとした内容に仕上がってしまいます。
インタビュー記事も動画も「聞くこと」が仕事の5割を占めていると思うので、取材・撮影時には一期一会の気持ちで向かいましょう!
いかがでしたでしょうか? 少しでも参考になれば幸いです (*^-^*)
ではインタビュー記事・インタビュー動画の高橋でした!
最新記事 by 高橋 かずえ (全て見る)
- 拝啓、フルヤ先生。 - 2024年1月7日
- 2024年、電子帳簿保存法スタート。受け取った請求書は「freee会計」に保存を - 2024年1月4日
- 早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け - 2024年1月3日