中学3年生の頃、教育実習にフルヤ先生が来てくれました。確か、長いこと柔道をやっていて、小柄で、ショートカットで、すごく「真っすぐ」な印象の女性の先生でした。
その先生が教育実習の最後の挨拶で朗読してくれた詩があります。
その詩は『成功哲学』。
先生は黒板の前で堂々とワンフレーズごとに読み上げ、先生が読んだあとに15歳の私たちが同じ部分を繰りし読みます。中学生ながらこの詩の持つエネルギーのようなものは感じていて、先生がいなくなってからも「あの詩、良かったよね!」と話題に上ることもあったほど。
そして大人になってからも、ときどきこの詩のことを思い出しては、言葉が持つ力強さを思い出すことがことがありました。
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ちょうど去年からある経営者のお誘いを受け、「目標達成会」と名付けられたちょっとアツめの自己啓発実践会に参加しています。これまで、目の前のことに夢中で、会社や仕事、あとはに自分の人生について真面目に考えることをしてこなかったので、自分と向き合う時間として贅沢に活用させていただいてます。
この目標達成会は、アメリカの自己啓発作家・ナポレオン・ヒルの哲学を取り入れて、経営コンサルタントの浅川智仁さんが考案したもの。
具体的には毎月、1回の会合で、前月の振り返りと翌月の目標を立てて手帳に書き込んで明確にし、仲間たちと目標達成を応援し合いながら実行する、という形式です。そして日々の目標達成の積み重ねを、仲間と高め合いながら楽しく取り組みます。(最近は物欲がなくなってきて、こういう体験タイプのものにお金や時間を使ってしまいますね!)
ところで、ナポレオン・ヒルって知ってますか?
私、どんな人が知らなかったので調べてみると「成功哲学の祖」と呼ばれている人ではないですか。おや、成功哲学…? これはもしや…と調べてみると、やはり、フルヤ先生が教えてくれた『成功哲学』を書いた人でした。
30年経った今、思わぬところで点と点が繋がります。
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先日、目標達成会の進行を担当する機会があったので、ワークの一つとして「成功哲学」を読み上げてみました。私があの時のフルヤ先生となって、大きな声で皆さんと声に出して読んでみたんです。経営者の皆さんの評判もなかなかで盛り上がったのでホっとしました…!
成功哲学はむくむくとヤル気が出てくる力強い言葉が連なります。ぜひ声に出して読んでみてください。
「成功哲学」ナポレオン・ヒル
もしあなたが負けると考えるなら、あなたは負ける。
もしあなたが駄目だと考えるなら、あなたは駄目になる。
もしあなたが勝ちたいと思う心の片隅で無理だと考えるなら あなたは絶対に勝てない。
もしあなたが失敗すると考えるなら、あなたは失敗する。
世の中を見てみよ。
最後に成功を願い続けた人が成功しているではないか。
全て『人の心』が決めるのだ。
もしあなたが勝てると考えるならあなたは勝つ。
『向上したい』 『自信を持ちたい』と、もしあなたがそう願うのなら
あなたはその通りの人になる。
さぁ、再出発だ。
強い人が勝てるとは限らない。
又、すばらしい人が勝つとも限らない。
『私はできる』 そう考える人が結局は勝つのだ。
いかがでしたか?
今回は「成功哲学」について、思い出とともに書いてみました。
引き寄せの法則など「意識することで欲しい情報が近づいてくる」なんて言いますが、まったくその通りだと思うし、これまでもそういった経験をしてきました。
「私はできる!」と思いながら継続すること。そう思えるために、目標を持ち、その目標を積み重ねて自信を高めていきたいものです。
フルヤ先生、15歳の私たちに、立ち返る場所になるような詩を贈ってくれてありがとうございます。
そうそう、ここからは余談になりますが…、中3のときにフルヤ先生が「成功哲学を書いた人はナポレオン」と話していたのは覚えていて、長いことナポレオン・ボナパルトの方だと勘違いしていました。ナポレオン・ボナパルトは「吾輩の辞書に不可能という文字はない」の方でしたね。
大人になった今、こちらの勘違いが解けてスッキリです!
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