みなさん、こんにちは。はぐくむの高橋です。
昨年から「日本エコハウス大賞」という住宅コンテストのお手伝いをさせていただいており、夏涼しく冬温かな住まいの住環境について興味が高まっています。
自宅は築37年の古い木造なので隙間風がピューピューと入り込み、戸外と大して変わらない温度でしたが、内窓をつけたことがきっかけで快適に過ごせるようになりました。
先日サーモカメラで温熱環境の見える化をしてもらったので、せっかくなのでこちらでシェアさせていただきますね。早速、サーモカメラのビフォーアフターを見てみましょう。
サーモカメラでどのくらい効果があるのか調べていただきました
ご縁があって、温熱環境を調べているビルダーズの木藤さんが来てくださり、サーモカメラで撮影してくださいました。感謝ですー!
写真の見方は、ブルーが冷たい部分、赤が暖かい部分です。
リビングの内窓設置工事
▲写真左側の窓は内窓を開いています。内窓をあけているため、外の寒さが入り込んで窓の表面温度が下がっているのがわかります。一方で右側の窓は内窓があるので外の温度に干渉せず、ポカポカの暖色です。
因みに、写真の右下が画像の中の最低温度。写真の右上が画像の中の最高温度です。
エアコンの効きを見える化し、内窓による断熱効果を確認する
▲エアコンの効きを見るために、戸外から窓周りを撮影していただきました。内窓があるとないでは一目瞭然で断熱の状態がわかります。体感でもかなり違うのですが、このように見える化することでより一層納得できますね。
仕事部屋の温熱環境
▲私の仕事部屋です。パソコンから発熱しているのがわかりますね。この写真で見ていただきたいのは足元の冷え冷え感です。写真の左上にエアコンが設置されていて、毎日フル稼働していてもこの状態です。足元の冷えは机が原因で、温風が遮断されているよう。机が原因だとは盲点でした。日本中の下半身冷えに悩む皆様へ、机が原因なのかもしれませんよ!
このような足元の冷えを回避するためには、床下からのエアコンが効率的なのだとか。足元が寒くて、毎日湯たんぽ置いてますもん(笑)。
写真で見る、内窓工事のビフォーアフター
ビフォーと施工中の様子
アフターの様子
まとめ
今回、声かけていただいたことで自宅をサーモカメラで撮影することができました。マンションに比べて、木造戸建て住宅は寒さに悩む人が多いと思うのですが、その対策方法も何が正しいのかわかりにくいものです。
手軽なところだと100円均一で「窓のすきま風防止テープ」を買ってみたり、断熱・遮熱効果のあるカーテンやロールスクリーンを選んでみたり…。コストと効果のバランスも見えにくいですし、リフォームに何十万もかけるのであれば「このまま光熱費が高い状態が続いたとしても、リフォームするより安くすむのでは?」と比較してみたり。結局よくわからなくて「断熱ジプシー」になっておりました。
我が家は音漏れもひどかったので内窓を選択しましたが、もしかしたら内窓より先に実施したほうがいい工事があったかもしれません。
実験的に、壁と床の隙間をサーモカメラで見てみたところ、隙間を埋める工事(コーキング)をした部分とそうでない部分ははっきりと温度に差が現れていたので家の隙間を全部埋めたらかなりの効果が感じられるのかも。これは次回の課題ですね。
最後に。
サーモカメラは全国のリフォーム屋さんが持ってると必ずお客様の役に立てると思いました。住んでみなくてはわからない寒さや暑さが見える化できます。施主に提案するときも写真と一緒なら話しやすいだろうなぁと感じました。
住まいの温熱環境は奥が深くて難しいですが、やっぱり暖かい家っていいものですね。
【関連記事】制作実績|建築知識ビルダーズ No.28 取材・執筆
おまけ
ちょうどサーモカメラで撮影した日に学校をお休みしていたうちの長男。微熱で学校を休んでいて、ベッドで寝ていたこともあってか、サーモでみるとこんなにはっきりとお熱感でした。
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