工務店・リノベーション会社の完成見学会を満席にする方法|広告に頼らない集客の全手順

はぐくむの広告運用 工務店広報
高橋かずえ
はぐくむ株式会社 代表取締役
2005年創業・住宅雑誌、住宅書籍の執筆実績あり。住宅会社(工務店・リフォーム・外壁塗装)に特化した広報支援をしています。

見学会を満席にするコツは、広告に頼りすぎないことです。広告はカンフル剤と考え、広告を出す時点ですでに枠が半分埋まっている状態を、LINEとSNSで先に作ります。枠はあえて絞り、「残りわずか」を自然に演出。4週間前からの逆算スケジュールで動けば、広告費に振り回されずに満席を狙えます。

見学会の予約が埋まらない。空席のまま当日が近づいてきて、「広告費だけ消化して1件も来なかったら…」と不安になる——その焦り、よく分かります。

でも、はぐくむのお客様で見学会を満席にしている工務店は、特別な広告予算を持っているわけではありません。集め方の順番が違うだけだと感じています。

この記事では、広告に頼らずに見学会を満席にする手順を、はぐくむが現場で伝えている内容に沿って解説します。

目次

大原則:見学会集客は「広告に頼らない」で行きたいもの

広告、私自身も好きな手法ですが…広告はあくまでカンフル剤と考えて集められるほうが安心です。広告で全枠を集めようとすると、毎回ゼロから集客に追われ、精神的にもきつくなります。

理想は、広告を開始する時点で、すでに枠が半分埋まっている状態をつくること。

「残りを広告で埋める!」という発想に切り替えるだけで、集客はぐっと安定します。

そして見落としがちなのが、空席だらけのままイベントを公開すると逆効果になること。お客様は「空いている=人気がないのかな」と感じ、かえって申し込みをためらいます。

なぜ「枠を絞る」と埋まるのか(消費者心理)

枠を少なくすると、人は予約しやすくなります。理由は2つあります。

ひとつは社会的証明。枠が残りわずかだと「他の人も予約しているんだ」と伝わり、安心して手を挙げられます。行列のできるラーメン屋に入りたくなるのと同じ心理です。

もうひとつは、意思決定がラクになること。

枠がたくさんあると「10時と15時、どっちにする?」と家庭で相談が必要になり、後回しにされがちです。でも1枠しか空いていなければ「ここしかないから、ここで」と即決できます。

コピーに「残りわずか」と書いても、実際に枠が少なければ嘘になりません。

満席にする逆算スケジュール(4週間前→当日)

見学会は、4週間前から逆算して動くと埋まりやすくなります。

  • 4〜3週間前:ホームページにイベントページを作成。インスタのストーリーで「来月、素敵なお家をまた公開できそうです」と匂わせ配信。「一番先にご案内するのでDMください」と促すと、手を挙げた人は予約せざるを得なくなります。
  • 3週間前〜:正式告知。まずLINEのクローズドなリストに流し、次にSNSへ。ここで枠の半分を埋めるのが目標です。
  • 2週間前:広告を開始。
  • 1週間前:「満席」「増枠」を告知。LINEやストーリーで一斉配信し、「人気なんだな」というお祭り感をつくります。
  • 直前:空き枠は営業が個別に追客(「2枠空いているので、よければどうですか?」)。

イベントページの作り方はホームページ集客の記事、告知記事の書き方はブログ集客の記事も参考にしてください。

あわせて読みたい
工務店のホームページが集客できない理由~ホームページが“ある”を“効く”に変える更新術~ 立派なホームページを作ったのに問い合わせが来ない——原因は見た目ではなく「作った後の更新・育て方」にあります。工務店のHPを“効く集客装置”に変える更新のコツを、広報のプロが解説します。
あわせて読みたい
工務店・リフォーム会社のブログ集客|成果が出る書き方と、少人数でも無理なく続く活用術 「現場の様子や日々の出来事を、がんばってブログに書いている。それなのに、アクセスも増えなければ問い合わせにも繋がらない」——これは、工務店の広報担当者様や経営...

告知は「やりすぎ」くらいでちょうどいい

インスタのストーリー告知は、1日に1回くらい出してもいいです。

理由は、SNSはそもそもあまり見られておらず、しかも反応の多くは同業者のことも。業者の「いいね」は予約につながりません。本当に届けたいエンドユーザーに届けるには、自分が少し気が引けるくらい告知して、ようやく届きます。

広告バナーは複数パターンでテストする

広告のバナーは、切り口を変えて2〜3パターン作ります。

たとえば「趣味を楽しむ家」のような尖った訴求は、刺さる人もいれば刺さらない人もいます。

ホームページはケーキ屋のショーケースと同じで、いろんなバリエーションがあっていい。

でも広告は「地域の人が何に反応するか」を見極める場です。「高気密高断熱」「あたたかい家」「光熱費が安い家」など、性能を前に出した切り口も用意し、反響の良かった方に予算を寄せる。これで広告が出しっぱなしでなく、次につながる運用になります。

SNSより「ホームページ」が本命

集客の土台は、SNSよりホームページだと考えています。

SNSはプッシュ型で、購買意欲の低い人がダラダラ見ている媒体。わざわざ「見学会」と検索する人はいません。一方、検索して来た人は「地域名 +  家づくり」のように、すでに欲しい状態で探しています。だから広報は、まずホームページを更新し、次にSNS、の順番が、長く成果が続きます(ホームページ集客の記事へ)。

あわせて読みたい
工務店・リフォーム会社のブログ集客|成果が出る書き方と、少人数でも無理なく続く活用術 「現場の様子や日々の出来事を、がんばってブログに書いている。それなのに、アクセスも増えなければ問い合わせにも繋がらない」——これは、工務店の広報担当者様や経営...

「人の感情」を見せてオーダーメイド感を出す

告知や事例に、設計担当者の言葉を添えると効果的です。

「このコンセプトで設計しました」という作り手の一言があるだけで、一軒一軒丁寧につくっている注文住宅の雰囲気が伝わります。人の感情が見えると、お客様は安心して問い合わせできます(施工事例の見せ方の記事へ)。

あわせて読みたい
工務店広報がつくる施工事例|”選ばれる理由”に変える施工事例の作り方 施工事例は「家の事実」を並べるだけでは選ばれません。会社の強み・価値を込め、なぜその家づくりに至ったかのストーリー、写真一枚ごとの意図、住み心地の声まで入れ...

よくある質問(FAQ)

見学会の集客はいつから始める?

4〜3週間前にイベントページを作成し、SNSで告知をし始めます。2週間前に広告、1週間前に満席・増枠告知、直前は営業が個別フォロー、が目安です。

見学会の集客は広告だけではダメ?

広告はカンフル剤です。広告だけに頼ると毎回ゼロから集客に追われます。LINEの既存リストとSNSで土台を作り、広告は最後の上積みに使うのが安定します。

SNSとホームページ、どちらに力を入れるべき?

まずホームページです。検索して来る人はすでに欲しい状態の濃い見込み客。SNSは購買意欲が低めなので、ホームページを土台に、SNSは告知に使う順番が有効です。

工務店の見学会を満席にするには?

広告に頼らず、広告開始の時点で枠の半分をLINE・SNSで埋めておくと安心です。枠をあえて絞り「残りわずか」を演出すると、社会的証明が働いて埋まりやすくなります。

まとめ

見学会を満席にするのは、広告予算ではなく順番です。LINEとSNSで先に半分埋め、枠を絞って残りわずかを演出し、広告はカンフル剤として最後に使う。4週間前からの逆算で動けば、広告費に振り回されずに満席を狙えます。コツコツ続けるほど、集客は会社の仕組みになっていきます。

広告費に頼らず問い合わせ・来場を増やす「費用対効果の高い集客施策4選」を配布しています。見学会集客の設計図として使ってください。「自社だけでは難しい」と感じたら、はぐくむでもLINE・SNS・広告の設計から伴走しています。

【無料】費用対効果の高い集客施策4選を受け取る

集客・広報の伴走支援(育成プログラム)の詳細はこちら運用をお任せしたい方はオンラインアシスタントへ

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

高橋 かずえのアバター 高橋 かずえ 代表取締役

はぐくむ株式会社 代表取締役 高橋かずえ|2005年創業。工務店やリフォーム会社の「伝える」を、22年支えてきました。

住宅業界を専門にするインタビューライターとして、そして工務店・リフォーム会社の広報を支援する伴走者として活動しています。2005年に独立し、「はぐくむ」を立ち上げました。以来、経営者・職人・現場監督、そして家を建てたお施主様まで、これまでにインタビューをした方は1,000人を超えます(導入事例、お客様の声、採用、経営者インタビューなど)。住宅そのものの取材は500件以上になりました。

住宅雑誌への執筆から、街の工務店さんの広報媒体、ハウスメーカーの制作物まで、幅広く手がけています。

kazue(at)hug-kumu.com  ※(at) を@に直してご連絡ください。 

目次