施工事例を書こうとして、手が止まっていませんか。写真は現場写真を撮影しているからある。そしてホームページに載せなければいけないことも分かっている。でも、何をどの順番で書けばいいか分からない——この記事は、そんな状態から抜け出すための「埋めるだけテンプレート」です。
8つの枠と、そのまま真似できる記入例を用意しました。工務店・リフォーム会社・外壁塗装会社、どの業種でも使えます。
施工事例テンプレート|埋める項目は8つ
施工事例1本に入れる項目はこの8つです。上から順に埋めれば、そのまま1本の事例になります。
| 項目 | 何を書くか | 記入のポイント |
|---|---|---|
| ① タイトル | 地域名+工事内容+お客様のベネフィット | 「〇〇様邸」で終わらせない |
| ② メイン写真 | 事例の価値が一枚で伝わるカット | 外観より「変化」が見える写真 |
| ③ 基本情報 | 物件種別・家族構成・床面積・エリア・工期 | 毎回同じ項目でそろえる |
| ④ お客様の要望 | なぜ工事に至ったか(きっかけ) | お客様の言葉から書き始める |
| ⑤ 提案した内容 | 要望にどう応えたか・迷った過程 | 仕様の羅列にしない |
| ⑥ 写真のキャプション | 一枚ごとに「なぜこうしたか」 | 「キッチンです」はNG |
| ⑦ 住み心地の声 | 暮らしがどう変わったか | 「大満足です」で終わらせない |
| ⑧ 担当者の一言 | つくり手の想いと今後の約束 | その現場の固有名詞を入れる |
記入例|トイレ交換の事例をこのテンプレートで書くと…?
実際に埋めるとどうなるか、小規模リフォームの例で最初から最後まで通してお見せします。※以下は説明用に作成した架空の記入例です。
①タイトルと③基本情報の記入例
タイトル:〇〇市|10年悩んだ寒いトイレを、暖かく段差のない空間にリフォーム
基本情報:トイレリフォーム(トイレ交換・内装)/ご夫婦+お子さま1人/施工エリア 〇〇市/工期 2日
④きっかけ→⑤提案の記入例
「冬のトイレが寒くて、夜中に行くのがつらい」というご相談から始まりました。築20年のお住まいで、タイル床からの底冷えと入口の段差が長年の悩みだったそうです。
ご提案したのは、断熱内窓の追加とクッションフロアへの張り替え、そして暖房便座への交換です。ご予算の関係で壁の断熱工事は見送り、まず体感の変わる床と窓を優先する形にしました。
⑥キャプションの記入例

(※フリー素材を使ったサンプルです※)タイル床の和式トイレ。冬場は床からの冷えが強く、ヒートショックも心配な状態でした。

(※フリー素材を使ったサンプルです※)クッションフロアと内窓で、体感温度が大きく変わりました。段差も解消してつまずきの心配がありません。
⑦住み心地の声と⑧担当者の一言の記入例
お客様の声:「段差も解消され、躓く心配がなくなりました。何より内窓を取り付けたことで夜中のトイレが苦じゃなくなりました。もっと早くやればよかったと家族で話しています」
担当者より:床を剥がしてみると下地の傷みは軽く、予定どおり2日で完了できました。窓まわりの結露が気になり始めたら、またご相談ください。
新築とリフォームでの使い分け
テンプレートの枠は同じですが、力点が変わります。新築は④きっかけと⑦住み心地の声を厚く(家づくりの物語が主役)。リフォームは②ビフォーアフターと工期・費用感の情報を厚く(悩み解決の速さが主役)。外壁塗装は劣化症状の写真と、選んだ塗料の理由が④⑤に入ります。
ダウンロードして使う|ヒアリングテンプレート
この8項目を取材の質問に落とし込んだヒアリングシートを、無料で配布しています。スプレッドシートをコピーして、そのまま自社の取材に使ってください。

書く時間の目安
正直にお伝えすると、テンプレートがあっても施工事例は30分では書けません。私たちの実測では、トイレ交換などの小規模リフォームで約2時間、注文住宅の新築事例で4〜5時間です。ただ、枠が決まっていれば時間が読めるようになり、予定に組み込めます。
施工事例が継続できる会社と、止まってしまう会社の差は、書く速さではなく、この見通しの差です。
時間配分のくわしい内訳は、施工事例の作り方の記事で解説しています。

よくある質問(FAQ)
- 8項目すべて埋められないときは?
-
⑦住み心地の声が取れない場合は、引き渡し時の一言でも構いません。④きっかけと⑥キャプションだけは省略しないでください。事例の背骨になる部分です。
- 過去の工事もこのテンプレートで書ける?
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書けます。写真が残っていれば、担当者に「なぜこの工事になったか」を聞くところから始めてください。記憶が薄い場合は基本情報とキャプション中心の簡易版でも価値があります。
- 文章が苦手でも書ける?
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このテンプレートは「文章を書く」のではなく「枠を埋める」設計です。埋めた内容をつなげる作業はAIに任せることもできます。何を書くかの判断だけ、社内で持ってください。
まとめ
施工事例が書けない原因は、文章力ではなく「テンプレートがないこと」です。8項目のテンプレートと記入例があれば、誰が書いても一定の形になります。まずは1本、いちばん最近の工事で試してみてください。
事例の見せ方・考え方の全体像はこちら。
→ 施工事例の書き方|工務店が「選ばれる理由」まで伝える構成
お客様の声をしっかり取材したい方はこちら。
→ お客様インタビューの作り方
⑤〜⑧を埋めるときの文例(お客様の声・担当者コメント)と質問リストはこちら。
→ 施工事例の例文集|お客様の声・担当者コメントの文例と、本音を引き出す質問
⑥の写真とキャプションの準備(撮るべき5場面・文例)はこちら。
→ 施工事例の写真の撮り方|スマホでOK・撮るべき5場面とキャプション文例
お施主様への掲載許可の取り方(頼み方の3ステップと許可書テンプレート)はこちら。
→ 施工事例の掲載許可の取り方|断られない頼み方と、許可書に入れる7項目(テンプレートあり)
載せているのに反響がない、という段階の方はこちらもどうぞ。原因は5つに絞れます。
→ 施工事例が集客につながらない理由|載せているのに反響がないときの直し方



