検索で1ページ目なのに、クリックがゼロだった|順位が高くても読まれない4つの原因と点検のしかた【工務店・リフォーム】

高橋かずえ
はぐくむ株式会社 代表取締役
2005年創業・住宅雑誌、住宅書籍の執筆実績あり。住宅会社(工務店・リフォーム・外壁塗装)に特化した広報支援をしています。

検索順位が上がれば、読まれるようになる。そう思って記事を直してきました。

ところが、はぐくむ(自社)のブログをSearch Consoleで点検してみると、こんな数字が出てきました。

平均10位以内、つまり検索結果の1ページ目に入っている検索語が18個。7月末からの表示回数は合わせて557回。クリックは2回です。

1ページ目に出ているのに、ほとんど誰もクリックされていません…!! ショーック。。。

この記事では、その原因を1つずつ確かめた記録を書きます。原因は1つではありませんでした。自社で直せるものと、直すかどうかを決めなければいけないものがあります。

目次

まず、数字で見てみる

はぐくむのブログ(工務店広報のカテゴリー)で、平均10位以内に入っていてクリックが0だった主な検索語です。期間は2026年7月27日から9月19日まで。

検索語表示回数平均順位
お客様インタビュー2468.0
お客様 インタビュー1189.3
工務店 広報戦略568.4
リフォーム会社 ブログ活用348.5
リフォーム ローカルseo253.2
工務店 人手不足128.2

3位前後に出ている言葉でも、クリックは0です。「リフォーム会社 ブログ活用」は、古い記事を統合して1ページ目まで上がった言葉です。その経緯は同じ言葉を、自社の記事どうしで取り合っていたに書きました。順位は見やすいところまで上がってきたのに、検索結果画面のその先、ブログ記事に到達していませんでした。

カテゴリー全体で見ても、同じ傾向が出ています。
7月27日〜8月31日は、平均18.4位でクリック率3.98%。9月1日〜19日は、平均14.6位に上がったのに、クリック率は0.96%に下がりました。順位は上がったのに、クリックされる割合は4分の1になっています。

この結果から分かることは、順位を上げることと、読まれることは、別の問題だということです。

原因① 説明文(Discription)が、途中で切れていた

検索結果には、記事のタイトルの下に2〜3行の説明文(Discription)が出ます。検索した人は、この数行を読んで押すかどうかを決めます。

7月末に点検したとき、はぐくむのブログの説明文は、調べた21記事すべてが本文の書き出しを機械的に120字で切ったものでした。しかも14記事は、本文の冒頭に置いていた著者紹介から始まっていました。

検索結果に、こう出ていたのです。

【著者】高橋かずえ|はぐくむ株式会社 代表(2005年創業・住宅雑誌執筆実績あり)…

検索した人は、自分の悩みの答えを探しています。そこに最初に出てくるのが、知らない会社の代表の名前です。これでは、中身を読む前に「自分には関係なさそう」と判断されてしまいます。

実際、当時のデータでは差が出ていました。説明文が著者名から始まる12記事はクリック率2.4%、本文から始まる6記事は6.4%。同じサイト、同じ期間で2.7倍の差です。

説明文(Discription)の書き方|4つの型

そこで、説明文(Discription)を1本ずつ手で書き直しました。文章のなかに入れたものは、以下の4つです。

  1. ①検索した人の状況を、ひとことで言い当てる
  2. ②答えの骨子を先に出す
  3. ③具体的なものを1つ入れる(数字、手順の数、テンプレートなど)
  4. ④100〜120字で、文を最後まで言い切る

スマホでの見え方は、は、前半の70字前後しか見えないこともあります。前半だけ読んでも意味が通るように書くのがコツです。

たとえば、広報の内製化の記事は、いまこうなっています。

広報の内製化は、全部を自前でやることではありません。判断(何を語るか)は社内に残し、作業はAIと外注へ。専任を採用しなくても回る担当者の決め方と、最初の3か月で任せる仕事の順番を、工務店の現場に合わせて具体的にまとめました。

「全部を自前でやることではない」で読む人の思い込みをほどき、「担当者の決め方」「最初の3か月」で中身を約束しています。

WordPressなら、SEO系のプラグインやメタタグの管理プラグインで、記事ごとに説明文を入れられます。1本10分あれば書けます。

原因② 書いた説明文を、Googleが使ってくれない

ここからが、やってみて分かったことです。

説明文を手で書いても、Googleがそれをそのまま出すとは限りません。

9月22日に「お客様インタビュー」で実際に検索してみました。はぐくむの記事「お客様インタビューの作り方」は、自然検索の4番目に出ていました。ところが、表示されていた説明文は、こちらが書いたものではありませんでした。

こちらが設定していた説明文はこうです。

お客様インタビューがうまくいくかどうかは、質問内容よりも人選で決まります。…

実際に表示されていたのは、本文の中の一文でした。

お客様インタビューは、「選ばれる理由」をお客様の言葉で残すコンテンツです。…

「お客様インタビュー」で検索したときの、はぐくむの記事の表示
9月22日に「お客様インタビュー」で検索したときの表示。赤枠の説明文は、設定したものではなく本文の一文が使われていた

Googleは、検索された言葉に合わせて、説明文を本文から選び直すことがあります。「お客様インタビュー」とだけ検索した人には、定義から始まる文のほうが合っている、と判断したのでしょう。

だから、説明文を書くだけでは足りません。記事の冒頭の一文も、そのまま検索結果に出て成り立つ文にしておく。見出しのすぐ下の一文も同じです。どこを切り取られても意味が通るように書いておけば、書き換えられても困りません。

原因③ 検索した人の目的と、記事の中身がずれている

「お客様インタビュー」は、246回表示されて、クリックは0でした…。なんとも悲しい現実。

Search Consoleで「お客様インタビューの作り方」の記事を絞り込み、検索キーワード別に表示した画面
「お客様インタビューの作り方」の検索キーワード(Search Console、2026年7月27日〜9月19日)。「お客様インタビュー」で平均8.0位・246回表示、クリックは0

これを紐解くと、クリックされない原因は説明文だけの問題ではなさそうです。

実際の検索結果を見ると、上位に並んでいるのは、ほかの会社の「お客様インタビュー」のページ、つまり導入事例の掲載ページでした。YouTubeの動画や、画像の枠も出ています。

この言葉で検索する人の多くは、インタビューの作り方を知りたい人ではなく、どこかの会社のお客様の声を見たい人や、インタビューの例を探している人なのだと思います。

はぐくむの記事は、工務店・リフォーム会社がお客様インタビューを作るための手順です。そもそも、この検索をした人の大半にとっては、クリックする理由がない記事なのです。

ここで考えることは2つです。

  • 検索した人の目的に合わせて、記事の頭に「お客様インタビューの実例」を置くか
  • この言葉は追いかけず、「お客様インタビュー 作り方」「工務店 お客様インタビュー」のような、もっと狭い言葉で届く記事にするか

どちらが正しいかは、数字だけでは決まりませんので、後で書くネタにしますね。

原因④ 検索結果の上で、答えが終わっている

最近の検索結果には、ページの一番上にAIによる回答(AIによる概要)が出ることが増えました。その下には「関連する質問」も並びます。

はぐくむで以前、狙っている12の検索語を調べたところ、9語でAIの回答が出ていました。答えが検索結果の上で読めてしまうと、記事を開く理由が減ります。5位に出ていて、61回表示されて、クリックが0だった記事もあります。詳しくは「施工事例」と「施工実績」、どっちで書けばいい?に書きました。

この場合は、クリックだけで記事を評価しないほうがいいと考えています。Search Consoleでは、AIの回答の中で記事が使われた回数も見られるようになりました。はぐくむの記事は、7月27日から9月16日までに354回、AIの回答の中で表示されています。クリックされなくても、名前と中身が届いている場面はあるのです。

点検のしかた|Search Consoleで10分

自社のブログで同じことが起きていないか、確かめる手順です。

  1. ①Search Consoleの「検索パフォーマンス」を開く
  2. ②上の4つの枠のうち、「平均掲載順位」にもチェックを入れる
  3. ③下の表を「検索キーワード」にして、掲載順位の列で並べ替える
  4. ④10位以内なのにクリックが0の言葉を、書き出す
  5. ⑤その言葉で実際に検索して、自社の記事がどう見えているかを確かめる

5番目が大事です。数字だけでは、説明文が書き換えられていることも、上にAIの回答が出ていることも分かりません。ブラウザのシークレットウィンドウで検索すると、普段の閲覧履歴に左右されにくくなります。

ひとつ注意があります。表示回数が数回しかない言葉だと、平均順位は大きくぶれます。判断は、表示が数十回たまった言葉から始めてください。

どこまで社内で直せるか

説明文を書き直すのは、社内でできます。1本10分。外注しなくても、ここまで書いた型に沿えば十分です。冒頭の一文を整えるのも同じです。

でも、原因③のほうは違います。

「お客様インタビュー」という大きな言葉を追いかけるのか。それとも、自社のお客様になる人だけが使う狭い言葉に絞るのか。これは作業ではなく、判断です。

大きな言葉を取りにいけば、表示は増えます。でも、読んでほしい相手はその中のごく一部です。狭い言葉に絞れば、数は減りますが、来る人はほぼ全員が見込みのお客様です。

どちらを選ぶかは、自社がどんなお客様に選ばれたいかで決まります。これは、外の人間が数字だけを見て決められることではありません。説明文の書き直しはAIでも外注でもできます。どの言葉で見つけてもらうかを決めるところだけは、社長か、社内で広報を担う人が持ってください。

よくある質問(FAQ)

検索順位は高いのに、クリックされないのはなぜですか?

主な原因は4つです。説明文が途中で切れている、Googleが説明文を書き換えている、検索した人の目的と記事の中身がずれている、検索結果の上でAIの回答が答えを出してしまっている。まずSearch Consoleで「10位以内なのにクリック0」の言葉を書き出し、実際に検索して見え方を確かめます。

説明文(メタディスクリプション)は何文字で書けばいいですか?

100〜120字を目安に、文を最後まで言い切ります。スマホでは前半の70字前後しか見えないこともあるので、前半だけ読んでも意味が通るように書きます。

説明文を書いたのに、検索結果に別の文章が出るのはなぜですか?

Googleが、検索された言葉に合わせて本文から説明文を選び直すことがあるためです。記事の冒頭の一文や見出しのすぐ下の一文も、そのまま検索結果に出て成り立つ文にしておくと安心です。

クリックを増やすには、まず何から手をつければいいですか?

すでに1ページ目に出ているのに押されていない言葉からです。説明文と冒頭の一文の書き直しは、社内で1本10分ほどでできます。どの言葉を追い続けるかは、誰に選ばれたいかで決める経営の判断です。

まとめ

検索で1ページ目に出ていても、クリックされるとは限りません。はぐくむのブログでは、10位以内の検索語18個で、クリックは2回でした。悲しいけれど現実です><

原因は4つありました。説明文が途中で切れていたこと。書いた説明文をGoogleが書き換えていたこと。検索した人の目的と記事がずれていたこと。そして、検索結果の上で答えが終わっていたこと。

最初の2つは、社内で直せます。3つ目は、どの言葉で見つけてもらうかという判断です。4つ目は、クリック以外の数字も一緒に見ることで向き合えます。

順位を上げる前に、いま1ページ目にいる言葉を点検してみてください。すでに出ているのに押されていない言葉は、いちばん早く成果に近づける場所です。

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この記事を書いた人

高橋 かずえのアバター 高橋 かずえ 代表取締役

はぐくむ株式会社 代表取締役 高橋かずえ|2005年創業。工務店やリフォーム会社の「伝える」を、22年支えてきました。

住宅業界を専門にするインタビューライターとして、そして工務店・リフォーム会社の広報を支援する伴走者として活動しています。2005年に独立し、「はぐくむ」を立ち上げました。以来、経営者・職人・現場監督、そして家を建てたお施主様まで、これまでにインタビューをした方は1,000人を超えます(導入事例、お客様の声、採用、経営者インタビューなど)。住宅そのものの取材は500件以上になりました。

住宅雑誌への執筆から、街の工務店さんの広報媒体、ハウスメーカーの制作物まで、幅広く手がけています。

kazue(at)hug-kumu.com  ※(at) を@に直してご連絡ください。 

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