1回のヒアリングから、記事・SNS・事例まで|60分のヒアリングを5つのコンテンツに展開する方法

工務店の広報 のコンテンツ制作方法
高橋かずえ
はぐくむ株式会社 代表取締役
2005年創業・住宅雑誌、住宅書籍の執筆実績あり。住宅会社(工務店・リフォーム・外壁塗装)に特化した広報支援をしています。

工務店の広報担当さんや、ほかの業務と兼任している広報さん。発信が続く会社と続かない会社の差は、やる気ではありません。一度の取材で集めた素材を、いくつのコンテンツに展開できているか。違いはそこにあります。さらにその流れを仕組みにしておけば、半年先、1年先まで計画的に情報を更新でき、ネタ切れの不安からも解放されます♪

見通しを立てないまま、思いついたときに1回だけ話を聞いて、記事1本で終わらせる。このやり方だと、毎回ゼロから素材を集め直すことになります。正直なところ、これでは大変すぎます!続きません。

では、あらかじめスケジュールを組み、その予定どおりに60分、社内のスタッフやお客様にヒアリングをしたらどうなるでしょうか。60分の時間を確保して質問に答えてもらうだけで、コンテンツは5つに展開できます。この記事では、その「分け方」をご紹介します。

目次

60分のヒアリングから、何ができるのか

できるもの内容どういった効果を期待するか
ブログ記事ヒアリングで聞いた話を、家づくりやリフォームの検討者に向けて整える。工事中の実況中継などに使えます検索から見つけてもらう
施工事例その家で、何をどう判断して家づくりやリフォームを行ったのかをまとめます理解してもらう。仕事ぶりを判断してもらう
SNSお客様に存在に気付いてもらえる認知の入り口。インパクトのある強力な一言と、見映えのする写真を掲載気づいてもらう。必要になったときに思い出してもらう
音声・ポッドキャストヒアリングのやりとりを聞きやすい形に整えて、音声で届ける。テーマを決めて対談します社風や人柄、こだわりが「声」から伝える
Q&A・よくある質問聞かれたことに答える形にまとめると、お客様が探している不安が解消しやすい不安を減らす。疑問を探し解決策を届ける

目的をもって60分ヒアリングするだけで、これだけのアレンジができます。良質な素材が手元にあれば、発信のネタに困ることはありません。

注意!そのままコピー&ペーストで使い回すのはNGです

ここからが大事なところです。「それなら、同じ文章をほかのページにも貼り付ければいいのでは?」と思った方は、ちょっと待ってください。同じ文章をコピー&ペーストで使い回すのは危険です。

これは「コピーコンテンツ(重複コンテンツ)」と呼ばれ、検索結果で損をする原因になります。同じ内容のページが並ぶと、Googleはどちらを表示すべきか判断しにくくなり、評価が分散して順位が伸びにくくなるのです。自社の記事同士で順位を奪い合うことになってしまいます。

読み手の立場で考えても不親切です。「あれ、さっき読んだのと同じだ」と感じさせてしまえば、会社の印象まで下げかねません。

だからこそ、切り口は必ず変えてください。同じ素材でも、見え方が変わるようにアレンジします。

たとえるなら卵料理です。卵焼きにするか、目玉焼きにするか、ゆで卵にするか。同じ卵でも、調理法が変われば新鮮に見えますよね!

例:「なぜこの窓を標準にしているのか?」を60分ヒアリングしたとしたら…?

  • 例えば、「窓」をテーマに考えてみましょう。営業さんに窓についてヒアリングしたとしたら、このようにコンテンツの切り口を変えて考えていきます。
  • ブログ:窓の選び方(検討している人に向けて、判断の基準を書く)
  • 施工事例:この家でその窓をどう使ったか(実例として見せる)

  • SNS:担当者が話した印象的なひと言だけを切り抜く(「窓は、外とつながるための装置なんです」)

  • 音声:やりとりそのまま(迷いや間が残るので、人柄が出る)

  • Q&A・よくある質問:「ペアガラスとトリプルは何が違うの?」に答える形

このように同じ素材でも、答えている問いが違えば別のコンテンツとして見えますよね!

工務店広報さんは、少数精鋭でメンバーが組まれていることがほとんど。 「一度で二度おいしい」よりもさらに「一度で五度おいしい」を目指して、エネルギー配分を調整しましょう!

誰が何を担当するといいのか?

コンテンツを制作するなかで、社内の人が判断しないといけないのは2か所だけです。

  • どこを「フック」にするか(SNSや冒頭に出す、インプレッションが取れる一行)
  • 何を公開しないか(社名・金額・プライバシーなどの判断)

この2つは、広報の担当者が判断するとよい内容ですが、実はカタチにする制作業務は分担できます。 文字起こしは自動でできますし、記事化もずいぶんとAIで時短できるようになりました。

成果物が不自然でなければ、AIやサービス、外部の協力会社さんと一緒に発信作業を行いましょう。すべて社内で手作業でする必要はありません。

工務店広報:はぐくむの仕事ではどうしている?

参考までに、私たちの制作のフローをご紹介します。

①月初に60分の取材をします。オンラインで写真を見ながら工事の話をヒアリング。通常3件分のお話を伺います。
↓
②約1~2週間で、3ページ分のコンテンツを制作
↓
③必要に応じて、ブログやSNSにアレンジを練り直します

当社(はぐくむ)では、年間2300時間は工務店さんのコンテンツ制作を行い、業界の知見をため、お客様たちのニーズを理解し、各会社の強みがじわじわと伝わるように発信しています。

この2年ほどはAIも取り入れながら制作を進め、はぐくむなりの「型」ができあがってきました。現在は、この型を各工務店の広報担当さんに身につけていただく導入コンサルティングも行っています。。

まとめ

  • ●続かない原因はやる気ではなく、1素材1本で終わらせていること
  • ●60分の集中したヒアリングから5つのアウトプットが出せます(ブログ・施工事例・SNS・音声・Q&A)
  • ●同じ文章をコピーペーストで使いまわさない。 検索で「コピーコンテンツ」としてとらえられいい結果を生みません
  • ●切り口=答える問いを変える
  • ●ヒアリングをするときに、写真と公開範囲をその場で確認すると安心

ぜひみなさんの現場でも、「一度で五度おいしいコンテンツ」を目指してみてください。その鍵を握るのがヒアリングです。

とはいえ、「何を聞けば5つに展開できる素材になるの?」と迷う方も多いと思います。そこで、はぐくむが実際の取材で使っている質問をテンプレートにまとめました。施工事例の取材を想定した質問リストですが、ブログやSNS、Q&Aに展開しやすい答えを引き出せる構成になっています。次のヒアリングの前に、手元に置いておいてくださいね。

▶ 施工事例ヒアリングテンプレートを無料で受け取る


よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

高橋 かずえのアバター 高橋 かずえ 代表取締役

はぐくむ株式会社 代表取締役 高橋かずえ|2005年創業。工務店やリフォーム会社の「伝える」を、22年支えてきました。

住宅業界を専門にするインタビューライターとして、そして工務店・リフォーム会社の広報を支援する伴走者として活動しています。2005年に独立し、「はぐくむ」を立ち上げました。以来、経営者・職人・現場監督、そして家を建てたお施主様まで、これまでにインタビューをした方は1,000人を超えます(導入事例、お客様の声、採用、経営者インタビューなど)。住宅そのものの取材は500件以上になりました。

住宅雑誌への執筆から、街の工務店さんの広報媒体、ハウスメーカーの制作物まで、幅広く手がけています。

kazue(at)hug-kumu.com  ※(at) を@に直してご連絡ください。 

目次